日本には現在、様々なタイプのCBDの製品が販売されています。
グミタイプ、オイルタイプ、電子タバコタイプなど
これからCBDを使ってみようという方は一体どれから始めれば良いか?非常に悩むところでしょう。
そこで今回は各CBDの製品タイプ別の特徴や使い方、摂取方法によって一体何が異なるかを解説していきます。
CBD製品の使い方が多種多様である理由
現在日本のCBDには様々な製品があります。グミタイプ、オイルタイプ、電子タバコタイプなど。
なぜこれほどまでに多様な摂取方法や製品に違いがあるかというと、摂取方法によってCBDのバイオベラティ(全身へ吸収率)や効果持続時間、効果が出始めるまでの時間について違いがあるからです。
あなたがCBDに期待する効果により、最適なCBDの量は異なります
「睡眠の改善を期待しているのか?」
「鎮痛作用を期待しているのか?」
など、場合により多量のCBDが必要な場合もあれば、それほど少量で必要な場合もあります。
CBDの濃度や配合量を元に、どの程度に体に吸収するのかを見極めながら
自身に合った最適な量のCBDを見極めてください。
こちらは使い方別にCBDの吸収率や効果持続時間をまとめて表です。
使い方 | 製品種別 | 効果が出るまで | 持続時間 | 体への吸収率 |
気化吸入 | CBD リキッド | 2~15分 | 2~4時間 | 35% |
舌下摂取 | CBDオイル | 15~30分 | 4~6時間 | 6~20% |
経口摂取 | CBDグミ | 30~90分 | 6~8時間 | 6~15% |
経皮摂取 | CBDクリーム | 15~30分 | 4時間 | ~90% |
参考文献:CBD: A Patient’s Guide to Medicinal Cannabis–Healing without the High
上記の表のように使い方によって、効果の持続時間では経口摂取、効果が出るまでの時間は気化吸引であることがわかります。
また、特に吸収率に非常に差があることがわかります。
では、一つ一つの指標について見ていきたいと思います。
バイオアベイラビリティ(吸収率)が最も重要
CBD製品毎の使い方によって、最も重要な指標がこのバイオベラティとなります。
バイオアベイラビリティ(吸収率)とは、あなたが摂取したCBDの内何%があなたの体に使われるかと比率です。
例えば,オイルタイプのCBD製品があり
これを舌下に投与する形でCBD10mg摂取するとします。
この時、この表を参考とすると
CBD10mg ×6~20%で最大で、2mgのCBDを体が吸収できる事になります。
ご自身がどの程度で体感できるかこの表を参考にして摂取量を決めてください。
CBD製品を使う前に注意したい事

CBDを利用するにあたって、目立った副作用や依存症などはなくWHO(世界保健機構)の報告書によってもその安全性が保証されていますが、
参考文献:CANNABIDIOL (CBD) Critical Review Report:WHO40 2018年6月4日〜7日
ただ、利用を控えた方が良い状況もありますのでご紹介させて頂きます。
現時点で、通院中で医師より処方薬がある場合は注意が必要となります。
人間の体にはお薬を摂取した際に、肝酵素の働きにより約60%が代謝されます。
高容量のCBDを摂取した場合には、この肝酵素の働きを一時的に阻害してしまうので
処方薬の代謝時間が長くなり、その効果が高まります。
CBDの作用について主治医に知識があれば最もよいのですが、もし知識がない場合処方薬との飲み合わせの安全性について聞く場合は
「グレープフルーツと一緒に飲んでも大丈夫な薬か?」
と確認してください。
なぜならグループフルーツもCBDと同様に代謝を阻害します。
参考:公益社団法人日本薬学会
したがって、グレープフルーツとの飲み合わせが危険であるならばCBDとの飲み合わせも危険である可能性が高いです。
医師よりお薬を処方されている方は必ず確認をするようにしましょう。
CBDをいつ使うかのタイミングや用量
CBDを利用するにあたり初心者が悩む点として、
- いつ摂取すれば良いのか?
- どの程度の量を摂取すれば良いのか?
の2点が気になるかと思います。
CBDの一日あたりの摂取量
CBDの摂取量は、どの程度で効果が体感できるか個人によってばらつきがあります。
初心者の方のためにCBDの本場アメリカでCBD治療を行う専門家にて行われたアンケートでは平均1日15mg~30mgを摂取目安としています。
しかし、CBDの本場アメリカではがんの治療にもCBDが用いられますので、がんの治療に対しては1日/120mg以上というアンケート結果もあります。
したがって、CBDが初めての方は15mg程度を理想に行えばよいかと思います。
CBD使うタイミング
継続的な摂取量さえクリアできれば、特にタイミングはいつでも構いませんがCBDを吸う事によって体に現れる変化もありますので、
例えば、眠気が来るのならば夜1回だけの摂取にする事や特に眠気がない場合は朝夕の二回に分けて摂取すれば良いかと思います。
CBDタイプ別の使い方
それでは、実際にそれぞれのCBD製品の使い方を
それぞれのメリット・デメリットと合わせてご紹介していきます。
また、初心者向けに1日の摂取目安も記載しておきます。
CBDリキッドの使い方や吸い方

短い効果時間で速攻性のある効果を感じたい方におすすめの使い方
CBDリキッドとは以下のようにカートリッジにリキッドが入っている製品で、主に電子タバコのように煙を吸引して利用します。

使い方としては、本体にCBDリキッドを装着して使います。

吸い方のコツは
煙を一度口の中に貯めたあと肺に入れます。
この時、CBD成分が行き渡るように肺に少しとどめた後、吐き出します。
CBD成分を含んだ煙は肺の毛細血管を通して、直接血管の中に運ばれます。
使い捨てのタイプとヴェポライザーという本体に装着して利用するパターンがあります。
よく初心者の方でミスりやすいのが、
本体がない状態でリキッドだけ購入してしまい到着後どのように吸えば良いかわからないといった状況です。
本体はどこで購入すればよい?
現在、CBDリキッドで流通しているリキッドは主に510規格対応となっており、
Amazonや楽天で「ヴェポライザー」と検索して、510規格という文言があれば設置して利用すれば大丈夫です。

表記の内容として、V(ボルト)電圧が選べるタイプがあり主にこれは煙の量を調整しており、
4.2V程度を上限としVの数値が高いほど煙の量が多く消費が早いです。
CBDリキッドのメリット
吸引による摂取の場合は、肺を通して直接血中にCBDが入るため吸収率と効果が現れるまでの時間が早い点が挙げられます。
CBDリキッドのデメリット
やはり喫煙により有害物質が肺に入る事で肺に炎症が起き、呼吸器系の疾患を持つ方には難しい側面があります。
また、効果時間についても全ての摂取方法の中で最も短いです。
また、本体が必要な事で出費が多くなる点や独特の臭いが付着するなどが考えられます。
補足:CBDワックスの使い方
結晶体のCBDのワックスタイプの商品も同じように、吸入する形で使います。
通常カートリッジの中にCBDの結晶を入れ、熱が加えられる事により気化します。
リキッドタイプとの違いは結晶状のためより高濃度のCBDを体感する事ができます。
CBDグミの食べ方

長時間効果を持たせたい方におすすめの摂取方法
CBDグミはCBDを練りこんで作られたグミタイプの製品です。
ほとんどの製品では一粒あたりのCBD含有量が記載されているので、ご自身に合わせて摂取して頂いて構いません。
(だいたいの製品で、一粒30~35mgのCBD含有量となっております。)
グミを含めた食品タイプのCBDの特徴については、
本来食べるタイプのCBDは一旦胃の中に入る事によって肝臓で代謝され、吸収を妨げます。
グミのタイプの場合は、デンプンからできるシキスデキストリンという糖分でCBDの成分が胃で破壊されたり、肝臓により分解される事を防ぎます。
CBDグミのメリット
効果の持続時間が長い点にあります。1日中あるいは、一晩中効果を持続させたい方には最適です。
また、腸や胃の炎症のためCBDを摂取する人は直接届くため効果を期待できます。
CBDグミのデメリット
肝臓で一度、代謝されてしまう事により全身への吸収率は低く、さらにその人の消化機能により吸収率が大幅に変わります。
CBDオイルの使い方

こちらは瓶に入ったオイルタイプCBDです。
主にCBD成分にMCTオイルやココナッツオイルなどを溶かして作られたオイルです。
これらの脂成分で溶かす事によって吸収率を高めています。
また、オイルタイプは大きく分けて二つの使い方があります。
一つはジュースやコーヒーなどに入れる使い方です。
このやり方だと効果の発現はグミタイプと同じです。
もう一つは舌に直接垂らす方法です。
舌下投与によるCBDオイルの使い方

舌下にオイルを数滴落として、1~2分ほどそのままにします。
舌下で待機させる事により粘膜から毛細血管にCBDが吸収され血液中に入ります。
CBDオイルのメリット
経口摂取に比べて、胃や肝臓を通らないで粘膜から直接吸収される事により、効果の発現も高いです。
吸収率はグミなどより高く、効果も15~30分程度で現れます。
CBDオイルのデメリット
気化吸入よりは、吸収率に劣ります。
また、口の中に独特の味が広がりますので苦手な方は注意が必要です。
CBDを皮膚に塗る使い方

最近では化粧水やクリームタイプのCBD製品も多数登場しています。
これらの使い方は、CBDに抗炎症作用があることから
日焼けやニキビ、メラニン色素が沈着している部分などに直接塗る方法です。

CBDを皮膚に塗るメリット
局所的には効きますが、血中には入りませんので、美容のために使いたいけどCBDの作用が気になって使えない方には取り入れやすいです。
CBDを皮膚に塗るデメリット
特に副作用などはありませんので目立ったデメリットはありませんが、
顔などに塗ると植物の強い匂いがするので、気になる方は注意が必要です。
CBDの使い方まとめ
今回はCBD製品別にまとめました。
使い方によって様々な差があることをお分かり頂けたかと思います。