CBDの利用を考えている方で、特に女性の方ではお肌や美容面にどのような効果があるのか気になる方もおられるかと思います。
そこで今回はCBDがお肌やニキビ、美容面に与える影響を解説していきます。
CBDはニキビやお肌に効くのか?
先に結論を申しあげると、CBDがニキビや肌にどのような効果があるのか様々な研究が実施されており、
その結果、CBDにはニキビの炎症を抑えたり皮脂の分泌を正常化することにより改善する事がわかっています。
例えば、2014年のハンガリーによる実験でも細胞による皮脂の過剰な分泌へ、またニキビの原因となるタンパク質を抑えた事をハンガリーの研究者が発見しています。
では、実際にお肌やニキビにどのように作用していくのか一つの海外で行われた実験を元に解説してきます。
CBDでニキビを治療を行なった研究
まずは実際に、ニキビなどの様々な皮膚の疾患についてどのような効果があるのかイタリアの研究よりご紹介させて頂きます。
この研究では、以下の皮膚の疾患の傷跡についてCBD入りの軟膏を1日2回(朝と夕方)、90日間塗布してもらい、その後どのような変化があったかを観察しています。

CBD入りの軟膏をお肌に塗って90日後の変化を観察。
この時に他のスキンケア商品は一切使わない。
研究に参加した皮膚疾患一覧
- ニキビ跡 5名
- シミ(色素沈着) 5名
- 疥癬 5名
- アトピー 5名
また、この時に効果を検証したお肌の箇所は
- 額
- 両頬(左右)
- 首(左右)
の五箇所の領域で検証されました。
CBDの使用前と使用後においてお肌の水分、乾燥状態、そして弾力性の数値について
それぞれお肌の疾患がどのように変化したか検証されました。
CBD使用後のお肌の状態
90日後の肌の状態を調べると驚くべき結果がありました。
全ての面でお肌に改善の効果がありましたが、特に乾燥の改善と弾力性では20%近くの上昇が見られました。
ニキビの原因となるアクネ菌が乾燥状態で増殖する事を考えると、乾燥の改善は非常に好ましくお肌の弾力性はニキビ跡などの傷あとの改善に非常に重要です。
それぞれの箇所でどのような変化があったかまとめておきます。
水分量 | 乾燥の改善 | 弾力性 | |
額 | 6.9% | 28.1% | 17.1% |
両頬(左右) | 6.1% / 6.5% | 20.7% / 23.7% | 27.1% / 23.2% |
首(左右 | 6.6% / 5.5% | 17.6% / 24.7% | 26.1% |
こちらの表を見てもわかるように、全体として効果を発揮していますが
特に頬の弾力性では目覚ましい効果を発揮しています。
CBDのお肌のシミへの効果
こちらの図は、この研究で前腕の日焼けの跡のシミにCBDを塗布した際のCBD使用前と使用後の写真です。

出典元:https://www.clinicaterapeutica.it/2019/170/2/05_PALMIERI-VADALA.pdf
メラニンの沈着による皮膚の黒ずみに対しても、効果を発揮しています。
CBDのニキビへの効果
ニキビだけの改善状況に着目すると結果としてニキビ跡のある方には、菌の繁殖や炎症を抑える効果が観察されました。
ニキビを促進してしまう過剰な皮脂を正常化して、菌の繁殖を止めているためこのような結果になったとのことです。
お肌への副作用や安全性など
皮膚にCBDを塗り続けた90日の間で誰一人、刺激性またはアレルギー反応など副作用は見られませんでした。
現在、重度なニキビの薬として知られる抗ニキビ剤イソトレチノイン(アクタン)は、深刻な副作用を引き起こすことが知られているため、
100%自然由来であるCBDは、新しい希望となるかもしれません。
CBDがニキビに効く仕組み。
なぜCBDがニキビを改善したり、お肌を弾力や水分を持たせてくれるのか簡単に解説していきます。
(少し難しいお話となりますので、簡単に知りたい方はポイントを中心にお読みください)
人間の体は、ホメオスタシス〜体内の環境が一定になるように調整されています。
食生活の乱れや外部からのストレスなどが加えられても、健康を崩さず一定に保てるようにコントロールしています。
このシステムをエンドカンナビノイドシステムと呼びます。(以下ECS)
具体的には、白血球によって免疫がコントロールされ、この免疫のバランスを司るのがECSです。
このECSは、内因性カンナビノイドという物質が
体中にあるカンナビノイド受容体という受け皿を通して体のバランスを保ちます。
この内因性カンナビノイドが不足すると様々な病気の根本的原因となる事が示唆されています。
しかし、CBDに含まれる植物性カンナビノイドは内因性カンナビノイドと同じように作用する事が明らかになっています。
人間の体に不可欠な物質をCBDが代用している。
皮膚のバランスを保つ受容体をCBDが活性化する。
その中でも、皮膚のバランスを司るカンナビノイド受容体(CB2)という箇所にCBDは作用します、
つまり、お肌のバランスを整える物質にCBDは働きかける事ができるのです。
バランスを整える事により皮脂の過剰な分泌や炎症の抑える事が考えられています。
CBDはお肌のバランスを司る細胞に働きかけ、皮脂の過剰分泌や炎症の抑制を行なっている。
まとめ
今回はCBDとニキビやお肌の関係についてご紹介させていただきました。
体本来の力を取り戻すためにも、CBDは有用です。